知ると楽しいブライダルリングのお話

月別アーカイブ: 2017年3月

結婚指輪の刻印について

 

結婚指輪の内側に刻印が入るのは、皆さんご存知だと思います。

 

どんな風に入れるものなのか?という部分については、よくご存じないと思いますので、ちょっとご説明したいと思います。

 

よくあるのは、次の通りです。

 

1993.10.23 YtoS
1993.10.23 StoY

 

何年何月何日、イニシャルtoイニシャルみたいな感じです。

 

こういう感じで刻印を入れている人が凄く多いです。

 

何故多いのか?と言いますと、お店側が刻印の説明をする時に、このパターンを前提に、日付の部分について、挙式日にしますか?入籍日にしますか?と聞いてくることが多いからです。

 

そんな風に、お店のスタッフから聞かれたら、お客様の方は、そういうものなのだろうと思ってしまい、上記のパターンになってしまうので、多くなるという事なのです。

 

刻印の内容は、こういう風に入れなきゃいけないとか、こういう風に入れるものだとかそういった決まりなんてないので、どんな風に入れようと自由なんですね。好きな言葉とか、二人にしかわからない様な暗号的なものとか…、言い方があまりよくないかもしれませんが、お二人らしい感じで作ってもらえば何でも構わないんです。

 

なのに、なんで、さも、刻印とはこういうものですよと言わんばかりに、上記のパターンを前提に、挙式日にしますか?入籍日にしますか?などと、多くのお店は聞いてくるのでしょうか?

 

全てとは言いませんが、こんなことが裏に潜んでいます。

 

お店は、お客様が指輪を買う事を決めてくれるまでは、一生懸命時間もかけて付き合ってくれます。そりゃ、自分のお店で買ってもらいたいですから、必死ですよね。

 

ですが、刻印の説明と言うのは、指輪を選んで注文する事が決まった後なんです。

 

つまり、注文が確定するまでは時間もかけてくれますが、注文が確定したら時間をかける必要が無いという事で、お客様をさっさと帰したいと考えている為、刻印の部分を簡単に済ませようとして、刻印とはこういうもんですという流れでちゃっちゃと決めさせようとしている訳です。

 

酷い話ですよね。でもあるんですよ、こういう事が・・・。これまでもここで、何度も発信してきている通り、この業界は本当に酷いことやっているところが多いんです。この程度のことならまだ可愛いものかもしれないくらいです。

 

ということで、もしも、そんな感じで早く終わらせようとする的な刻印の説明があった場合は、そんなことに惑わされる必要はありませんので、自由な感性で刻印の内容をお決めになる事をお薦めいたします。

 

ちなみに、もしもあなたの身にそんなことがあったとしたら、とても残念ですが、あなたが指輪を買おうとしているお店は、あっち側のお店という事になると思いますので、そこでこの話を思い出して『あっ』と思ったら、思い切ってやっぱり注文するのやめますと言って、別なお店に変えるのもありかもしれません。

 

結婚指輪は長く使うものなので、当然、購入したお店とも長く付き合う事になります。そういった不安や不満を感じてしまう様なら、長くお付き合いするお店としてはあまり相応しくないと思うからです。

 

最後に、上記の刻印のパターンそのものが良くないという事ではありません。刻印の内容決めを簡単に済まさせようとして、そこに落としこもうとする進め方が良くないよねという事ですので、誤解のないようにお願いしたいと思います。

 

あくまでもご参考までに。今日も明日も千葉県成田市より愛を込めて。

『安い』と言う怖さ

 

昨日から、『てるみくらぶ』という旅行会社が破産し、旅行に行けなくなっただけでなく、お金が戻って来ないなどの問題が世間を賑わしておりますが、そのニュースを見ていてふと思う事がありましたので、書きたいと思います。

 

『てるみくらぶ』は、価格の安さが売りの旅行会社だったそうです。

 

『安い』は、消費者にとっては、大変甘美な響きであり、蝶が花の蜜に引き寄せられるかの様な魅力があります。

 

しかし、『安い』という事は、リサイクルショップの様な原価がほとんどかかっていない商売でない限り、大概、利益も薄いという事になります。

 

利益が薄いという事は、お客様が多くなくては成り立たないという事になります。

 

単純計算ですが、例えば、通常の半分しか利益が取れないなら、お客様の数は2倍に増えないと成り立たないはずです。

 

リピーターをたくさん増やせる様な商売、例えば、ひと月に数回利用する様な飲食店とかであれば、半額にすることで、お客様の数を2倍に増やすことが出来る可能性があるかもしれませんが、そんなことだけで恒久的にお客様の数が増やせるならこんな簡単な事はなく、現実的には、半額にしたって、一時的にはお客様が増えても継続的にお客様の数を高止まりで維持するなんて簡単な事じゃない訳です。

 

それこそ日本は人口が減っている状況ですから、わかり易いと思います。

 

例えば、車を例に考えてみます。新車価格が現在の半額になったら、車を買いにディーラーに行く人が2倍に増えるでしょうか?一時的には新車購入が大きく動く可能性はあるかもしれませんが、恒久的に増えるかと言えば、私は、多分そんなことは無いと思います。多くの消費者が価格だけの問題で車を買えないという話なら、半額くらいの中古車を買えば良いだけですから、きっとそういう事ではないはずです。

 

では、既に車を1台持っている人の多くが、半額なら安いということで、こぞって2台目の車を買いに行くでしょうか?私は、それも無いと思います。勿論、車が好きでたくさん所有したいという欲求の有る人はいるでしょう。しかし、車を道具として使っている感覚の人は既に1台車を持っていれば2台目はあまり必要ではないでしょうし、あまり必要のないものの為に、駐車場代が増えたり、維持費が増えたりするのは、メリットのある話にも思えませんので、それもたくさん増えることは無いと思います。

 

そうなんです。

 

一見、『安い』という事は集客に効き目がある様に、見えますし、思いますが、残念ながら、そんなことだけで、お客様が簡単に増えたりしないんです。私はそう思っています。

 

そもそも、お客様数が2倍になれば、仕事量が2倍になる訳ですから、今までと同じ利益しか取れないならむしろ損をすることになります。利益を半分にしてもお客様の数が4倍になるというのなら、仕事量が2倍になっても利益が2倍になる訳ですから成り立つのかもしれませんが、それはいわば当たり前の話なので、それ以上になる事を見込んでいないとやる意味がなさそうです。となりますと、そんな計画はっきり言って無謀でしかないと思えてきます。

 

ここでは、利益が通常の半分とか、価格が現状の半額とか、極端な例をあげましたが、そこまで過激でなくても商売をしている方は、必ず事業計画を持っておりますので、特に、安さを売りにしているところは、安さを売りにしている分、期待している見込みの集客数が多いはずですが、安いというだけで簡単にお客様が増える訳ではない為、その見込み数を実現・維持するのが難しくなるケースが多々ある訳です。

 

つまり、思い描いている事業の形が破たんし易いのではないかと思える訳です。

 

実際に、思い出してみて下さい。

 

マクドナルド、ユニクロ等々、安さを売りにした戦略から方向転換している企業がたくさんあります。

 

1990年代に安さを売りにした新しい電話会社の平成電電は倒産しましたし、日本初のLCCだったスカイマークも一度破たんしています。

 

耐震偽装で世間を賑わせたフューザー/姉歯事件もマンションを安く売る為の偽装でしたよね。

 

あくまでも私の個人的な感性でお話していることとご理解頂きたいのですが『安い』を売りにしているのは、私は商売として非常に脆弱な体質の企業やお店に感じるので、どうしても一抹の不安を持ってしまいます。

 

『安い』という事がお客様の心を揺さぶる最も大きなポイントだと思っている様な感性ならその時点で事業センスがあるとは思えませんし、価格以外にもっとお客様を喜ばせることが出来るのではないかと考える努力や工夫に欠けている様にも思いますし、何より、自社の最大の魅力が安い事っていうのは、短絡的過ぎて私はそれってどうなの?と思ってしまいます。

 

だからと言って、高額なものだけが良いと考えている訳ではありませんが、内容の充実度に対する価格感(妥当性を感じるとか、割安に感じるとか、お得に感じるとか)が大事なのであって『安い』が先に立つのは、そもそもお客様のことをちゃんと考えていない様な気がしてしまいます。

 

結局、安いにも高いにも必ず理由があるという事なんです。そして、安い方に関しては、その理由の部分に、想像を絶する様な恐ろしいリスクが伴う可能性があるかもしれないことを是非頭に入れておいて頂ければと思います。

 

それこそ結婚指輪や婚約指輪ともなれば、基本的に何度も買うものでもなければ、簡単に買い直すものでもないですから、安いという理由だけで、簡単にお客様が増えなどしませんし、世間の実情としては安売り店ほど苦戦している様ですから、安売りというスタイルを打ち出しているところには、怪しい何かが臭う気がしてなりません。

 

という事で、婚約指輪や結婚指輪をお探しの方も安いの怖さは同様だと思いますので、くれぐれもご注意くださいませ。

Coffee Break

 

先日、森友学園の籠池泰典氏に対する証人喚問が衆参両院の予算委員会で行われていましたが、その時に、どこかのテレビで言っていました。

 

籠池氏は、通名と本名とあって使い分けているそうです。

 

芸能人でもあるまいし、何で名前を変えなければならないんでしょう?胡散臭いことやっている人間は、色々と誤魔化す為に名前を偽ったりしてるんですよ。基本的に詐欺への一歩ですよね。私は経験上、やっぱりねって感じがしました。

 

こんなドラマか映画の様なことがあるんだなぁと思われた方もいらっしゃるんじゃないかと思いますが、あるんですよね。結構な身近に、驚く程、悪い事している輩がいるんですよ。

 

また、そういう奴に限って自分自身は悪いことやっている自覚がないんですよね。怖い怖い。人を疑ってかかるなんてとても悲しい事ですが、私も結構な痛い目に合わされてきましたので、皆さんも人間を性善説で考えずに、十分に気を付けてくださいませ。

 

一方、昨日の横綱、稀勢の里は、凄かったですね。何度VTRを見ても涙が出ます。感動です。

 

稀勢の里は、休場が少ないことが良く知られていますが、私も今でこそ、月に数回はお店の休みを頂くのですが、年間に5日くらいしか休まなかった年などもかつてはありましたので、コツコツと、そしてガムシャラにまい進するその姿には共感するものがあり、正義が勝つと言いますか、正しいことをしている者は、ちゃんと神様が見てくれているといった様なことがあるのは、本当に気持ちが救われます。

 

自己責任という名のもとに、こんな清濁混同な世の中なので、何を選ぶにしても目利きが重要になりますが、特に、結婚にかかわる様な大事な事で、嫌な目に合わされたりしないように、どうかお気をつけて下さいませ。

 

私は、正直に、実直に、やることしかできませんが、業界内の、数少ない信用できる人達と正義同盟という仲間を作って、少しでもこれから結婚される方々が酷い目に合わされたりしないように、活動しておりますので、何かあれば、いつでもご相談下さいませ。

 

という事で、今日も明日も千葉県成田市より愛を込めて。

結婚指輪を買いに行くタイミング

 

結婚指輪を買いに行くタイミングについて、皆さんは、結婚式に間に合えば良いんでしょう?と、思われている方が多いのではないでしょうか?

 

で、結構ギリギリのスケジュールで買いに行っている方もいらっしゃるようですが、私は、余裕をもって早目に動かれた方が良いと思いますので、その理由について、お伝えしたいと思います。

 

1.結婚指輪を購入する際、店頭展示品のサイズを直して、磨き直しをして、受け取るケースもありますが、それはあまり縁起がよろしくない為、多くのお店は、ご注文頂いてからそのお客様の為に一からお作りする受注生産になっています。製作期間はメーカーによって異なり、当店で扱っているものなどは1ヶ月~1ヶ月半程度のものですが、外国製品などの場合は、2ヶ月かかる様なものもありますし、GW、夏休み、年末年始などの長い休みに重なる期間ですと通常の製作期間に+半月というのが相場なので、1ヶ月半~2ヶ月半くらいかかる場合があるという事です。あまりギリギリのタイミングですと納期的な問題で、欲しい指輪が挙式に間に合わない為に、選べずに別な指輪で妥協しなければならなくなるというような可能性が出てきてしまうかもしれないという訳です。

 

2.皆さんあまりご存知ないかもしれませんが、1年前に結婚式場を予約しても、結婚式の準備としてすぐに動き出すのは、新婦のお衣装選びくらいで、その他の準備は、大体3ヶ月前くらいからしか動かないものなのです。でもって、結婚式の準備が動き始めるこの挙式3ヶ月前というのは、具体的に、ゲストの人数やお料理の内容、演出、引き出物等々、決める事が多く、それによって結婚式の金額が激しく増減するのですが、この3ヶ月に指輪選びが重なってしまいますと、結婚式の予算の変動が気になってしまったり、結婚式の予算の増加によって指輪の予算に影響を及ぼしたりと、指輪選びがすんなりいかないことが多々あるのです。それこそ、予算的な理由で、本当は欲しい指輪を選ぶことが出来なくなったりする可能用がありますので、直前3ヶ月と重ならないように、結婚指輪の注文を済ませておく方が良いと思います。

 

3.挙式前に前撮りを予定している人は、挙式だけでなく前撮りのタイミングも気にしなければならない訳ですが、意外と前撮りの際にも結婚指輪が必要な事を忘れてしまっている方がいらっしゃり、慌てる事があります。早めに指輪の注文を済ませておけばその点も焦るようなことがないと思います。

 

4.前述したとおり、結婚式の日程が1年先だったとしても、新婦の衣装選びだけは、式場を予約したら即日動き始めた方が良いのですが、その訳は、どの会場も同じ日に同じ衣装のお嫁さんを二人作らないというのが絶対的なルールになっている為、衣装選びだけは早い者勝ちになってしまうからです。で、その衣装を選ぶ際には、結婚指輪とティアラなどのジュエリーコーディネートが関係してくるため、結婚指輪が先に決まっている方が衣装選びがし易くなるので、早過ぎる気がするかもしれませんが出来れば衣装選びの前に結婚指輪の注文が済んでいるくらいが理想的なスケジュールと言えるでしょう。

 

5.当店では、納品の際にご希望があれば、結婚式での指輪交換を上手に出来る(ビデオも写真も綺麗に写る)指輪屋ならではのテクニックをお教えしております。本番では誰しもが緊張しますので、本番で頭が真っ白になっても体が覚えていられるくらいの回数だけ、上手な指輪交換のやり方を練習をして頂くようにお伝えしておりますが、指輪が早く出来上がっていれば、練習できる期間もながく取れるということです。逆に、指輪が挙式直前に出来上がる感じになりますと、せっかく上手な指輪交換のテクニックを知っていても練習する時間がなく、結局本番では緊張で頭が真っ白になって上手く行かないという事態を招きかねないという事です。

 

6.出来上がった指輪のサイズ感(フィット感)が今一という事も現実としてはある訳です。緩い場合は、まだしもですが、キツイ場合、キツさによっては、結婚式の中での指輪交換の儀式が難しくなってしまいかねませんので大問題となります。そんな時は、サイズを直さないとならない訳です。サイズを直す期間は、メーカーによって多少前後しますが概ね工場に入って2週間、お店からメーカーに送って、送り返して貰っての期間を加えると概ね3週間くらい見ておくのが安全と言え、早目に注文を済ませておけば、挙式までにサイズ感のお直しも出来るので、このメリットは意外と小さくないと思います。
※サイズが直せず交換になるタイプの指輪は、作り直しになりますので、最初に指輪を作った時と同じだけの期間がかかります。

 

という事で、結婚式を挙げる方は参考にして頂ければ幸いです。今日も明日も千葉県成田市より愛を込めて。