知ると楽しいブライダルリングのお話

月別アーカイブ: 2016年3月

結婚指輪の価格 あれこれ 2

Joeです。いつもありがとうございます。

 

さて、皆さん、厚みと重さで有名な結婚情報誌(テレビでもバンバンCMやってる)ともなると、広告掲載料はびっくりするような額になることをご存知でしょうか?

 

私は、実際にどれくらいの広告費がかかるか知っている為、頻繁にそういう媒体に、それも複数ページにわたって商品広告が掲載されていると、その広告代が商品価格に上乗せされているとどうしても想像してしまいます。(そうでもしなければ成り立たないだろうと感じるレベルだからです)

 

ここからが本題です。

 

なので、あえて高額な広告費用を避ける為にメジャーな媒体に広告を出さないブランドもあることをご存知でしょうか?

 

どんな商売でも同じだと思いますが、商品は、販促費用をコストに盛り込んだ上で、利益が出せる価格で販売せねばなりません。それは、どんな商品も、同様ですので、結婚指輪も例外ではありません。

 

つまり、高額な広告費を掛ければ、商品代の中で回収しなければならない金額も大きくなるため、それに伴って販売価格が高額になってしまうということです。

 

それって、お客様の身になればあまり良い事ではないですよね?とそんな風に考えているブランドもあるんですね。

 

そうなんです。

 

商売のやり方的なお話としては、ド派手な広告を打って、話題を作り、一気にバサーッと網を投げるというやり方で販売する手法もあれば、宣伝は上手じゃないし、むしろ露出や演出は地味だけど、商品の良さはきっとわかってもらえるはずだ!・・・と、商品の中身に力を入れて、コツコツと販売する手法もある訳です。

 

どちらの手法が正しいとか間違っているとかそういうことではなく、そんな風にやり方の違いがあるということ、そして、各ブランド毎に、それぞれ選択する手法に違いがあるうということなんです。

 

広告がド派手であれば、目立つし、多くの人が知ることで有名になるのかもしれません。しかし、ド派手な広告を打つために高額な広告費をかけてしまっては、商品の販売価格を高く設定しなければならないという問題が出て来ます。

 

そういう意味では、『商品の価格は、商品の価値それだけで提供したい!』と考えているそういうブランドは、ド派手な広告を打たない分、目立たないのかもしれませんが、そういった考えのブランドさんの商品には、すべからくその真摯な取り組みや姿勢が商品に反映されていると思えるほどしっかりした造りであったり、繊細な造りであったりするものだったりするのです。

 

有名か無名かで、商品の良し悪しが測られるものではありません。

 

皆さんの目に多く触れる露出の多いブランド商品だけが良いとも限りませんので、その辺りも参考にして頂くと良いと思います。

結婚指輪の価格 あれこれ 1

Joeです。いつもありがとうございます。

 

結婚指輪の価格に関して少し書きたいと思います。

 

結婚指輪の価格は、基本的にデザインの良し悪しで決まるものではありません(デザインの良し悪しなんて見る人によって違うので同じ基準で測れませんし)。

 

最も大きな価格的要素は“金属の使用量”と考えてお考え下さい。

 

よく街中で、プラチナ、金、1g○○○○円で買い取りますというお店がありますが、イメージとしては、指輪の形になっているだけで、その逆をやっている様な感じになるということです。

 

勿論、指輪の値段は、金属を買い取る時の様に、金属の物理的な値段だけではありませんので、あくまでもイメージのお話しです。

 

(当然ですが、ダイヤなどの石がついているものは、ついている石の質や数によっても変わります。)

 

つまり、金属(特にプラチナや金)を多く使っている肉厚で幅広な指輪であれば、どんなにダサいデザインでも高額になり、逆に、これ以上薄くも細くも出来ないくらい華奢な指輪の場合は、ご予算が100万円あって、全部使い切りたいと思っても基本的にそんなに高額なものは一般的には存在しないということです。

 

なぜこの事をお伝えしたいかと言いますと、この事をご存知ないと、肉厚でボリューマブルな指輪で価格の安いものがどこかにあるかもしれないと思って、いつまでも有り得ないものを探し続けてしまう可能性があるからです。(時間を無駄にしてしまうので)

 

ですので、このことを頭の隅に置いておかれると良いと思います。

 

ちなみに、金属をあまり使っていない華奢なものは、当然、変形しやすい傾向にあります。新品の内はあまり感じないのですが、使っている内に華奢な指輪は変形が目立ってくる傾向があります。

 

ゆえに、ご予算の関係で華奢な商品を選択せざるを得ない場合は、常に、変形を考慮して扱わなければならないと言えます。特に男性は力仕事などで曲げてしまうケースが多々見られるため、注意する必要があると思います。

 

本来の扱い(例えば、洗いものをする時、入浴する時、庭をいじる時、運動する時、など、指輪を着けるのが相応しくない時には必ず外す)をきちんと守って頂ければ販売されているものは、基本的に大丈夫ですが、多くの方が着けっ放しになってしまうのが、結婚指輪なのです。

 

着けっ放しになりますと、華奢なものはやはり傷みが早い事を覚悟しておかなければならないと思います。特に、男性は皆さんの予想以上かもしれません。

 

もちろん、変形した場合には直すことが出来ますが、どうしても一度曲がった部分が弱くなるため、同じ場所の変形を繰り返すことになり、変形・修理を何度も繰り返していると、想像通りの事が起こります。

 

想像するに、結婚指輪としては、あまり縁起の良い事とも思えないので、参考にして頂ければ幸いです。

業界の可能性を広げた結婚指輪 おまけ

Joeです。いつもありがとうございます。

 

さて、コラニーさんの新作オーパス3に関しては、大作3部作のブログになりました。

 

このボリュームになりますとヘトヘトですが、少し付け加えておきたいことがあるので、『おまけ』を書きたいと思います。

 

まず、ひとつは、マリッジリングの・・・

op3m

レディースの表面は、いわゆる甲丸という丸みを帯びたタイプになっているのですが、メンズの方は、平打ちと呼ばれる平らなタイプまではいきませんが、レディースと比べますと丸みが抑えられていて、どちらかと言えば平打ちに近いくらい平たい感じの表面になっています。

 

これについては、レディースは丸みを出して女性らしさと可愛さを出し、メンズの方は、丸みを抑えて甘過ぎない様にという狙いがあると思います。それにより、レディースはぷっくりなキュートさが演出されていますし、メンズは、甘過ぎないことで男性が選び易くなっていると思います。

 

そう言えば、平打ちのS字ってあまりない見ない気がするので、新鮮な感じがするのはそのせいもあるかもしれません。

 

次に、レディースは、次の画像の通り、凸のお花の方がその部分だけ、金種(k18YG/PG)を変更できます。

op3m2

ちなみに、エンゲージもこんな感じ。

op3e2

この点は、今風ですね。

 

新しい事にチャレンジするだけでなく、ちゃんと、昨今のトレンドも入れておく周到さが見事ですね。と、私は、思いますが・・・

 

『昨今のトレンドも考慮しておくと言っても、それって保険かけるみたいな事じゃないの?』と・・・若月社長はしぶしぶ了解したんじゃないかな?って感じがするのは、気のせいでしょうか?(私の勝手な妄想ですが…笑)

 

ということで、コラニーさんの新作オーパス3のご紹介おまけ版でした。

 

チャンチャン。

業界の可能性を広げた結婚指輪 その2

Joeです。いつもありがとうございます。

 

ちょっと、プライベートで色々とありまして、日が開いてしまいましたがコラニーさんのオーパス3のメンズマリッジリングのご紹介をしたいと思います。

op3m

画像の下にある指輪がメンズです。

 

これまた、極めて変わったデザインですね。

 

まず、最初に目が行ったのは、ミル(ポツポツ)のラインですが、随分中途半端な場所に、アシンメトリーに入っています。(中途半端と書きましたが、批判的な意味で使っている訳ではありませんし、見た目におかしな訳でもありません)

 

一般的には、ミルのラインは、エッジの部分に入っていることが多いし、エッジでなくても、アシンメトリーになっているものは殆ど見たことないので、それだけ取って見てもかなり珍しいなぁと感じました。

 

昨今では、アンティークなトレンドが来ていたこともあって、ミルは、アンティークっぽさを出すのに、良く使われていたりするのですが、この指輪の場合、印象的には、アンティークっぽさを醸そうという意図ではないと思います。

 

例えるとすれば、ハワイアンリングの波のモチーフに、ミルと似た様なポチポチの線になっているものがあるのですが、それと同じ様に、積極的にデザインを表現する様な感じの使い方になっている気がします。(ハワイアンの波のラインはミルではないですが・・・)

 

そうだとすると、やはり新しい感じがします。新風ですね、正に新風。

 

そして、それに加えて、ちょっと幾何学的な模様です。

 

この模様について、マニュアルには、3枚の花びらをグラデーションで規則正しく並べましたと書いてありますので、これはHISAKOさん的メンズ向けのかっこ良い花びらということなのでしょう。

 

今般のオーパス3は、お花がひとつのテーマになっている様ですので、メンズ用のリングにこのテーマをどの様に盛り込むのかが、最も難しかったのではないかと思う訳です。

 

そこに出した HISAKOさんの答えが、メンズ用として抵抗なく受け入れられる『かっこいいお花』だったということですね。(多分)

 

だとすると、これも新しい発想ですね。

 

しかし、見れば見るほど、この模様、手掘り感もありながら、スタンプを連続している模様感もあり、幾何学的な感じもありながら、模様を流れる様なミルラインに沿って行かせることで人工的な感じや単調さも回避して、人の手が関わっている様に見える、と言った風で、何重にも、魅力が組み合わされている感じです。

スキャン_20160326 (2)

正面から見るとこんな感じです。

 

フォルムも薄っすらと右上がり左下がりのS字ラインですね。(手の構造にマッチしているので、手が綺麗に見えます)

 

フォルムと、模様のS字ラインを微妙にずらしているところにこだわりとセンスを感じますし、実際のS字具合は極めて緩やかなのですが、この僅かなずらしによってS字感がアップしている効果も狙っている様な気がします。(メンズは、フォルムとしてS字の動きが大きいと、女性的な感じがするということで抵抗を感じる方もいらっしゃるので、そう感じさせない様にしているのかも…)

 

(そう言えば、レディースもミルのラインとフォルムのラインをあえてずらしているのかも知れないですね。レディースは、よりS字の動きが大きく見える様に、目の錯覚を利用して大きくずらしているのかもしれません。)

 

ちなみに、画像ではわかり難い事として、リングの幅寸法の事があるのですが、メンズ、レディース共に概ね3mmくらいの幅になっています。

 

レディースは最近細目の商品が多いので、少しぽってり感があるリングがお好みの方にピッタリですし、ぽってり感と優しい感じがジャストフィットしていると思います。

 

メンズの方は、メンズ用として細過ぎず、選び易いボリューム感だと思いますし、かといって、模様の印象が強いリングだけに、幅広にしてしまうとこってりし過ぎてしまう懸念があるので、その辺りがうるさくなくて良い感じに収まっていると思います。

 

ということで、この斬新さで、まだまだ、ブライダルリングの世界には、色々な可能性がある事を証明してくれた結婚指輪、コラニーさんのオーパス3。

 

この感性に是非触れてみて頂ければと思います。

 

成田でお待ちしております。

業界の可能性を広げた結婚指輪 その1

Joeです。いつもありがとうございます。

 

さて、今日は昨日に続き、コラニーさんの新作マリッジリングのご紹介です。

 

四の五の言わずに今日もまずは画像をお見せしたいと思います。

op3m

ムムム・・・、見ている方々の声が聞こえてきそうですが、何じゃこれゃ~(松田優作さん演じるジーパン刑事風って、古すぎて誰もわからないかも…泣)

 

ここまで変わったタイプの指輪となると、正直、説明するのが少々面倒臭いです(;^ω^)。

 

だって、どう言ったら、出来るだけわかり易く、できるだけそのまんまに、伝えられるのかもうわかりましぇんって感じだからです。

 

しかしながら、手を抜くと例のM男さんに、怒られるので根性で頑張ります。笑

 

まず、重なっている上側のリングがレディースです。

 

お花のモチーフが見て取れますが、奥が出っ張っているタイプで、手前側が彫りで形どっている感じになります。凸×1、凹×4の組み合わせです。まずは、この数のバランスで凸凹混在と言うのが斬新ですね。

 

でもって、出っ張っている方のお花の中心にメレダイヤを入れたくなりそうなところですが、あえて、そちらには入れず、彫ってある方に入れているてところが、HISAKOさんっぽいと言うのか、コラニーさんっぽいと言うのか、私からすると、いかにも『らしい・・・』って感じがします。

 

(お花4つのところ全部にメレダイヤを入れずに、3つだけ入れるっていうのもね・・・)

 

しかしながら、一般の方々からすると、この感じが良い意味で、予想に反している、裏切っている、感じとなり、魅力的になるのではないでしょうか?

 

そしてまた、これが・・・、上記画像の向きからすると、出っ張っているお花が指輪の中央に位置する様な感じがしますよね。しかしながら、それがそうではないんです。

op3ml

じゃーん、これが正面です。このバランス感かっこよくないですか?

 

レディースのリングにかっこいいという表現ってどうかと思いますが、メレダイヤの位置とのバランスとかも抜群だと思います。かっこいいんです。素敵です。

 

アシンメトリー(左右非対称)のデザインと言うのは、このバランスをとるというところが滅茶苦茶難しいんですが、いやーこれだけ色々と混在させながら、このバランス感に仕上げているというのは、流石の一言に尽きますね。お見事です。

 

HISAKOさんって、どちらかと言うと、おっとりしたというか、ほんわかしたというか、そういう感じの人なんですが、デザインという仕事に於いては、切れ者と言えますね。

 

私は最初に、この指輪を見た時に、これってコラニー風ハワイアンっていう分野なのか?と一瞬頭をよぎったのですが、ハワイアンと言うのは、模様に全て意味があって、お花に関しては、大抵の場合、と言うか、本格ハワイアンなら普通は、プルメリアかハイビスカスとして、入っているもんなんですね。

 

ところが、このオーパス3のマリッジリングに入っているお花は、具体的に何のお花をモチーフにしているのかマニュアルにも一切説明されていません。(エンゲージも同様)

 

これまでのコラニーさんの商品には、極一部を除いて、樹々やお花の名前が商品名として付けられており、マニュアルには、ご丁寧に、商品ごとにそれぞれの樹々やお花の写真までついているのですが、この商品は、これだけお花っぽくしているのに、あえて具体的なお花の名前も明かされてはいないし、説明もされていないのです。

 

また、商品マニュアルのこのオーパス3のページには、色々なお花が混在したイメージイラストが描かれています。具体的な名前のある商品は写真なのに・・・、こんなにお花っぽい商品なのに・・・、写真ではなくイメージイラストなんです。

 

なるほど~と思いました。

 

これってあえて具体的なお花を示さずに、使う人それぞれに思い思いのお花を思い浮かべて頂こうという狙いがあるんだな?と・・・。

 

勿論、私が勝手に思ったことではありますが・・・、そうだとしたら凄いですよね。

 

コラニーさんとしてもこれまでと180度違う方向ですし、モチーフを具体的にどう表現するかと言う部分で勝負しているデザインが多い業界の中で、あえて具体的にしないことで、多くの人の気持ちに寄り添えるようなタイプの指輪にしてしまっているってことです。

 

いやはや、ここまでくると、ちょっと怖ささえ感じますね。

 

ということで、モチーフに具体的な対象が無いという意味では、ハワイアンと言う解釈にはならないですし、彫りの感じもハワイアンとは異質なものなので、どうやらハワイアンの派生という分野でもなさそうです。

 

となると、やはり、新しいジャンル、新しい分野なのかもしれません。

 

これだけ多くの商品が溢れかえっている、完全な成熟市場に於いて、新しい分野を生み出したとなると、これはただならぬことです。業界の可能性を広げたとも言えるでしょう。

 

正にGood Job。正にビックリポンです。

 

大袈裟な感じに聞こえたかもしれませんが、実際にはとてもキュートなリングになっていますので、是非、店頭でご試着頂ければと思う次第です。メロメロになる人も多いのではないかと思います。(*^^*)

 

今日は、流石に私も疲れたので、メンズの方は、また次回ということで。