知ると楽しいブライダルリングのお話

高いも安いも必ず理由があります。

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こんにちは~千葉県成田の婚約・結婚指輪専門セレクトショップの『ラムールトゥジュール成田』でございます。

 

以前、定休日にTVを見ていましたら、いわゆるテレビショッピングの様なものを見かけました。

 

ダイヤモンドが11石付いて、合計1ct(カラット)以上になるハーフエタニティリングとのことでした。

 

リングの素材はPt900で、お値段は4万円弱でした。

 

TVショッピングで、Pt900のダイヤモンドのハーフエタニティリングをそんな値段で販売されたらかなわんなぁと、多くのジュエリー店の人が思ったと思います・・・、

 

まぁ、ある程度ジュエリーのことをわかっている人なら、

 

それくらいの金額で販売しても、TVを使った高額な広告費を回収できた上で、十分利益が残るくらいの原価で造っていることは間違いないはずと察しがつきますので、騙されるようなことはないかもしれませんが・・・

 

それにしても、こんな胡散臭いことやって、問題ないのか本当に気になりました。

 

というのも、宝石鑑別士という人が出てきて、その商品についてコメントしているんですよね。

 

そのこと自体は何ら問題ないと思いますが、その鑑別士さんのコメントが、価値や品質についての話は一切なく『エタニティリングは女性の憧れのリングだから持っていたい一本ですね』みたいな話な訳です。

 

宝石鑑別士と全く関係ない、一般の女性の意見でしかない様なことを言っていて、

 

そして、そのコメントが終わると、画面が切り替わり、TVスタジオのタレントさんが『宝石鑑別士さんもべた褒めですね~』ってな事を言っている訳です。

 

べた褒めもしてないし、そもそもコメントの内容が鑑別士関係ないやん・・・って感じで、私は笑いこけました。

 

こういうのは、詐欺には当たらないのでしょうか?私は、はなはだ疑問に感じました。

 

TVで宣伝するくらいですから、そこそこの数が売れるという見込みである程度の数量をまとめて作ることでお安いという根拠にしているのかもしれません。

 

勿論、常識的なこととして、同じものを大量に作れば1個当たりのコストは下がるのが普通です。

 

しかしながら、ジュエリーの場合、自動化された工場のロボットが24時間体制で作ってくれる訳ではなく、職人さんの手によって作られますので、数の論理で極端なコストダウンにはつながりません。

 

言うなれば、数的規模が関係してくるのは材料費の方が中心になる訳ですが、材料費に関しても仮に、購入する数量が倍になったとしても、原価が半分になんてなりません。具体的に考えれば簡単です。

 

例えば、50個買って100円だったとすると、1個当たり2円になります。もしも、2倍の数量を買って1個当たりの値段が半額になるとすれば、100個買ったら、1個1円という事ですから、100個の費用が100円になる訳です。

 

これでは、50個売っても100個売っても同じ金額しかもらえないことになるのに、材料屋さんの原価は倍になってしまいますので、成り立つ訳がありません。

 

言ってしまいますが、私が思うに、ジュエリーの世界において、大量購入・大量生産の様な数的規模が根拠になっている破格の価格提供なんていうケースはほとんどないと思います。多少のことはあっても、破格の激安なんてレベルにはならないと思います。

 

つまり、お安く売られているものは、安く売っても赤字にならない原価しかかかっていないものだから安く売られているという事に他ならないという事です。

 

私は、高額なものしか価値がないとか、安いのはダメだとかそんなことは思っていません。

 

この内容で、この価格なら、ありかも?という考え方もあるので、そういう事ではないんです。

 

あたかも、凄くいいものが・・・、そんな価格で買えるはずの無いようなものが・・・、

 

破格の価格で買えますよ・・・というような

 

そして、鑑別士という専門家も良さげなことを言ってる様に見せかけて・・・

 

というようなやり方は、TVを見ている視聴者を騙そうとしている様な行為に見えるので、それってやって良い事なのかなぁと思うだけなんです。

 

自分がジュエリーショップをやっていて思いますが、値段の高いにも安いにも必ず理由があるので、購入される方もその辺りを是非頭に置いておいて頂ければ、後日後悔される様なことにはならないと思いますので、参考にして頂ければ幸いです。